キングダム 戦国の七雄
人気漫画「キングダム」の舞台となった春秋戦国時代末期―大秦帝国誕生までの壮大な物語!!
2019年 7話
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第1話 燕編/消え去りし国
周(しゅう)国の武(ぶ)王の弟・召(しょう)公の末裔である燕(えん)国―700年の長きにわたり、着実に発展を続けてきた由緒正しき国に、波乱の時が迫っていた。紀元前316年、燕国第38代君主・姫カイ(き・かい)は、相邦(しょうほう)の子之(しし)を重用し、太子である姫平(き・へい)との間に亀裂が生じていた。そんななか、勢力を増大しつつある斉(せい)国や趙(ちょう)国の脅威に悩まされた姫カイ(き・かい)は、慣例を破り王位を子之へと禅譲。納得のいかない姫平は、斉国の宣(せん)王・田辟彊(でん・へききょう)と手を結び…。
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第2話 趙編/動乱の国
晋(しん)国の豪族の1つ、趙(ちょう)氏が建てた趙国―彼らが諸侯国の地位を得て、やがて強国へと成り上がった舞台裏には、血塗られた歴史があった。紀元前457年、趙氏第7代当主・無恤(ぶじゅつ)は代(だい)国へ出向き、実の姉とその夫・代王を宴の席に招く。それは姉との久しぶりの再会であったが、真の目的は代国を滅ぼすこと。無恤は代王を酒で酔わせると隙をついて討ち取り、兵たちを送り込んだ。夫の死を嘆き自害した姉を尻目に、自らの領土を拡大させる無恤。だが、晋の最大勢力・智(ち)氏が、趙氏の本拠地へと迫り…。
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第3話 楚編/貴族の死
周(しゅう)国の文(ぶん)王に仕えた鬻熊(いくゆう)を先祖に持つ楚(そ)国―その功績により子孫は爵位を得たのだが、与えられた領土は密林と草原が広がる僻地であった。そうした逆境のなか、楚国第17代君主・熊通(ゆう・とう)は、一代で大国の仲間入りを果たしたが、子爵という低い地位ゆえに他国からは見下されたまま。そこで彼は、天子と血縁関係にある随(ずい)を利用し、爵号を高めようと企む。しかし、到着した使者がもたらしたのは期待外れの回答だった。紀元前711年、熊通は周の意向に背き、自ら王を名乗ると宣言し…。
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第4話 韓編/権謀術数の代償
公正無私な忠義の国・韓(かん)国―この国の印象を天下の人々に植え付けた出来事は春秋時代に起きた。紀元前583年、晋(しん)国の大氏族である趙(ちょう)氏が無実の罪で殺戮に遭い、その血筋が絶えようとするなか、1人の人物が奔走していた。幼くして趙家に引き取られて育てられた晋の重臣・韓厥(かん・けつ)である。彼は命を懸けて趙氏の孤児・趙武(ちょう・ぶ)を晋国第26代君主・姫ジュ(き・じゅ)に引き合わせ、やがて趙氏の再興に一役買ったのだ。しかし、その“忠義の国”は、ある男の登場により権謀術数の国へと様相を変える…。
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第5話 魏編/士人たちの呪い
戦国時代、最初の覇者となった魏(ぎ)国―その飛躍の理由は、士人の存在を抜きに語ることはできない。春秋時代末期、魏国初代君主・魏斯(ぎ・し)は、孔子(こうし)の弟子・子夏(しか)を国師に迎え、自らの師として仰いだ。特権を求めず富を持たない、学問と文化に身を捧げる士人たちにとって、子夏は魂の師であり、魏斯が子夏のために作った西河(せいか)学堂には、天下の士人たちが押し寄せることとなる。ここに集いし異才のなかから、平民出身の李カイ(り・かい)が相邦(しょうほう)に登用され、魏は大改革へと乗り出す…。
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第6話 斉編/安寧の謎
「封神演義」の太公望として知られる姜子牙(きょう・しが)が立てた斉(せい)国―姜姓呂(りょ)氏が代々治めたこの国の運命を変える出来事は、こうして起こった。紀元前672年、陳(ちん)国の公子・陳完(ちん・かん)が内紛を逃れ、斉へと落ち延びた。斉国第16代君主で春秋五覇の1人である桓(かん)公は、ここに置いてほしいと言う逃亡者の願いを快諾。上卿を務めるよう伝えるも、恐縮して断る陳完に好感を持った桓公は、技官の長である工正の役目を与えるのであった。陳完の死後、陳氏は“田氏”と改め、斉国内で勢力を伸ばしてゆき…。
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第7話 (最終話) 秦編/秦である理由
戦国七雄のうち文化面で後れを取り、蛮夷と見なされていた秦(しん)国―後に天下を統一したこの国の転機は、“変法”によって訪れた。紀元前362年、秦国第25代君主としてエイ渠梁(えい・きょうりょう)が即位した時、秦は存亡の機に瀕していた。魏(ぎ)国からの侵攻を受ける一方、国内では跡目争いが激化。不安定な状勢からの立て直しが迫られるなか、渠梁は才人の登用を宣言する。この窮地に現れたのが、魏を逃げ出た士人・公孫鞅(こうそん・おう)だった。旧習にしがみつく貴族に対し変化の必要性を説く彼に、渠梁は変法を命じ…。
作品詳細
戦乱の時代を駆け抜けた“戦国七雄”。その興亡をドキュメンタリータッチで描いた本格派歴史ドラマ!!