天機十二宮~陰謀と2つの愛~
志のため、王朝のため、使命のため―。それぞれの運命に翻弄される主人公たちの切ない愛が交錯するロマンス史劇!
2019年
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第1話 宿命の出会い
ある災害の年、護送中の救済金が何者かによって盗まれた。疑いは江湖の強大な組織”天機十二宮”に向けられ、護送をした留侯(りゅうこう)は自責の念から病に伏す。十二宮・閻王殿(えんおうでん)の後継者である沈爻(しん・こう)は、事件の真相を明らかにするため、身分を隠して刑律司への潜入を企む。そこで、刑律司の役人として、兄・留侯のために事件を追う万いん霊(ばん・いんれい)と出会う。
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第2話 反発と好奇
沈爻(しん・こう)は朝廷の高官・徐麟棟(じょ・りんとう)が鬼神に焼き殺されたとされる酔仙楼の事件を3日間で調べると宣言する。刑律司の総捕頭(とりがしら)・玉長風(ぎょく・ちょうふう)からは許可されるが、万いん霊(ばん・いんれい)は不満が隠せず沈爻に反発する。推理を繰り広げる沈爻だったが、検死の末、限られた者しか入手できない薬草の灰を発見する。沈爻たちは手がかりを探すため“鬼市”を訪れることに…。
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第3話 下手人の影
玉長風(ぎょく・ちょうふう)は鬼市で怪しい者に気づき、あとを追う。その者は沈爻(しん・こう)と護衛の陳十六(ちん・しゅうりく)がよく知る女性だった。一方、沈爻と万いん霊(ばん・いんれい)は鬼市に精通する老人を訪ねる。老人は将棋に勝てば鬼市の全てを教えると言う。薬屋で聞き込みをする沈爻たちは、口を滑らせた店主から重要な手がかりを聞き出す。解決の糸口が見えた矢先、更なる事件が起こる。
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第4話 疑念
万いん霊(ばん・いんれい)は沈(しん)家村を訪れ、沈爻(しん・こう)の身元調査のために村人から話を聞く。一方、玉長風(ぎょく・ちょうふう)は骸の背中にある刺青が天機十二宮の者と似ていると気づき、沈爻を疑い服を脱げと迫る。殺された者の身元が判明し、徐麟棟(じょ・りんとう)事件とのつながりを確信した沈爻は、下手人を割り出すためにある画策をする。そして、手がかりを得た一行は鬼市へと向かい…。
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第5話 迷宮の地
村人が次々と妖狐に殺されているという定州・霊狐村。沈爻(しん・こう)は救済金事件との関わりを調べるため、玉長風(ぎょく・ちょうふう)の捜査に同行する。村の狐仙廟で死体を見た沈爻たちは人為的な殺害だと考える。そんな折、秦(しん)家村で四兄弟の三男一家が殺される事件が起こる。使用人・阿喜(あき)の話から兄弟間の確執が浮かび上がるが、万いん霊(ばん・いんれい)は別の手がかりを見つける。
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第6話 伝えられぬ思い
万いん霊(ばん・いんれい)は皆を集めて秦(しん)家事件の犯人を告げる。玉長風(ぎょく・ちょうふう)は万いん霊と2人になり、沈爻(しん・こう)をどう思うかと尋ねる。沈爻を評価し疑わない万いん霊。玉長風は口に出しかけた思いを心に封じる。そんな中、刑律司一行の目の前に妖狐が現れ、狐仙廟には新たな骸が置かれる。半年前に村を出た胡(こ)家の兄弟だった。沈爻と万いん霊は胡家を捜査することに。
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第7話 愛が向く先
捜査のため山に登る沈爻(しん・こう)と万いん霊(ばん・いんれい)、玉長風(ぎょく・ちょうふう)。玉長風は幻術にかかり攻撃され、沈爻は十二宮で強大な力を持つ魯班門(ろはんもん)が関わっていると見抜く。ついに陣の中心にたどり着いた3人。幻術を操る紅童(こうどう)は沈爻が十二宮の者だと気づき、目の前に呼び寄せる。そして、沈爻は万いん霊を帰し、秘術をもたらす払雲木(ふつうんぼく)を1人で壊すと決意し…。
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第8話 模糊とした命令
沈爻(しん・こう)は山で十数人が失踪したが役所の捜査が打ち切りになったことを知り、身元を偽って入山記録を調べに行く。すると、定州を管轄する北定(ほくてい)将軍の側近の怪しい動きが浮かび上がる。帰り際、沈爻は魯班門(ろはんもん)に命を狙われる。一方、万いん霊(ばん・いんれい)と玉長風(ぎょく・ちょうふう)は将軍府を訪れる。捜査の内容を聞いた北定将軍は、万いん霊に妖狐事件から手を引くよう命ずる。
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第9話 守りたい人
十二宮の裏切り者として罪状が出された沈爻(しん・こう)。しかし、捕らわれた万いん霊(ばん・いんれい)を救うため、1人で敵対する魯班門(ろはんもん)の陣地へ向かう。一方、玉長風(ぎょく・ちょうふう)は北定(ほくてい)将軍の幕僚・劉夜淳(りゅう・やじゅん)を捜し出し、陳十六(ちん・しゅうりく)は刑律司の長官・杜瀾初(と・らんしょ)に会う。全ては万いん霊を救うために沈爻が立てた戦略だった。沈爻は労働者として金鉱に潜入し、妖狐事件の重要な情報を得る。
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第10話 命を懸けて
十二宮の頭領たちを前に、沈爻(しん・こう)は天機の鍵を魯班門(ろはんもん)の頭領・ほう震(ほう・しん)に渡そうとする。北定(ほくてい)将軍の帰京のために魯班門と組み、黄金を集めた北定将軍夫人の悪事を明らかにするためだった。それに対し、北定将軍夫人は捕らわれた万いん霊(ばん・いんれい)を処理するよう、沈爻に命ずる。とうとう沈爻の正体を知る万いん霊だったが、共に敵と戦い…。
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第11話 近くて遠い君
万いん霊(ばん・いんれい)は朝廷を侮辱したとして処罰が下りそうな沈爻(しん・こう)を守るために、父である王を説得する。王は望みを聞く代わりに、刑律司を辞め、庫戎(こじゅう)の王子・赫連阿依虎(かくれん・あいこ)に嫁ぐことを万いん霊に命ずる。そんな中、灯籠を使った王宮襲撃事件が起こる。沈爻は万いん霊の身を案じて駆けつけるが、2人は身分を隠していたことを責め合うのだった。
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第12話 疑いの矛先
玉長風(ぎょく・ちょうふう)は沈爻(しん・こう)の叔母・邱怡(きゅう・い)の協力を得て、灯籠作りに関わった賊を捕らえる。そして、賊と一緒にいた男が杜瀾初(と・らんしょ)の使用人だと気づく。一方、沈爻が調べた灯籠には杜(と)家が購入した松脂(まつやに)が残っていた。杜瀾初を疑う玉長風は屋敷内の書斎に忍び込み、その姿を見た沈爻もあとを追う。そこで2人は玉長風の父が生前に書いた文(ふみ)を見つけ…。
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第13話 王宮からの脱出
救済金事件についての2つの機密文書。改ざんを疑う沈爻(しん・こう)は留侯(りゅうこう)に話を聞こうとし、万いん霊(ばん・いんれい)を怒らせてしまう。灯籠事件の捜査で杜(と)家が管理する倉庫から大量の松脂が見つかり、玉長風(ぎょく・ちょうふう)は杜瀾初(と・らんしょ)への疑いを強める。一方、沈爻は杜瀾初の屋敷に招かれ金銭を差し出される。そんな中、万いん霊は赫連阿依虎(かくれん・あいこ)を利用して王宮を抜け出していた。
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第14話 告発
玉長風(ぎょく・ちょうふう)は万いん霊(ばん・いんれい)と共に、灯籠事件の黒幕が杜瀾初(と・らんしょ)であると王に報告する。しかし王は証拠不十分だとして玉長風を咎め、万いん霊の無謀さに釘を刺すのだった。一方、沈爻(しん・こう)は赫連阿依虎(かくれん・あいこ)を連れて酔仙楼を訪れる。その頃、宮中では赫連阿依虎の行方が分からず騒ぎになっていた。沈爻の仕業だと考えた万いん霊は、酔仙楼に乗り込み…。
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第15話 置き去りの恋情
心の内を明かした沈爻(しん・こう)。万いん霊(ばん・いんれい)の抱えていたわだかまりは消え、2人は共に救済金事件の真相を探ることを誓う。一方、誕生日を迎えた玉長風(ぎょく・ちょうふう)は、幼い頃の万いん霊との思い出を回想する。そんな玉長風へ、強引に贈り物を渡す邱怡(きゅう・い)。宮中では重陽の節句となり宴が開かれるが、玉長風は沈爻の活躍を喜ぶ万いん霊に心を痛めるのだった。
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第16話 真相を知る者
沈爻(しん・こう)のそばで満面の笑みになる万いん霊(ばん・いんれい)を見て、玉長風(ぎょく・ちょうふう)は深く傷つく。そんな折、杜(と)家を襲う傀儡(かいらい)事件が起こり、沈爻と玉長風に捜査命令が下るが、玉長風は捜査をせず終わらせてしまう。一方、酔仙楼の花何惜(か・かせき)は訪ねてきた沈爻たちを避け、居留守を使う。杜家に出向き傀儡の一部を入手した沈爻は、それを作った者の正体に気づく。
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第17話 討伐令
傀儡(かいらい)事件の犯人の目的は、自害した北定(ほくてい)将軍夫人の敵(かたき)を討つことだったと判明する。傀儡事件の黒幕が十二宮の者だと知った杜瀾初(と・らんしょ)は、沈爻(しん・こう)たちの討伐を玉長風(ぎょく・ちょうふう)に命ずる。その頃、沈爻は仲間の説得を受け、十二宮を守るため都を出て総堂に行くことに。一方、父の手紙を見た玉長風は邱怡(きゅう・い)と共に、暗示されていた場所へと向かうが…。
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第18話 唯一の友に
沈爻(しん・こう)は刑律司の攻撃から十二宮の頭領たちを守るため、総堂の隠し部屋へと誘導する。そこに置かれていたのは1枚の絵。十二宮の秘密が隠された絵の片側だった。沈爻は共に戦おうとする陳十六(ちん・しゅうりく)を振り切り、1人で隠し部屋から出る。玉長風(ぎょく・ちょうふう)は沈爻を殺すと告げ、2人は一騎打ちとなるが、邱怡(きゅう・い)の話を聞かされた沈爻は攻撃の手を緩める。
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第19話 終止符を打つために
十二宮の先代頭領たちに会った沈爻(しん・こう)は、北定(ほくてい)将軍の剣と文を受け取る。その文には「救済金の在りかと黒幕が分かった」と綴られていた。黒幕は沈爻の父・岳重山(がく・じゅうさん)と玉長風(ぎょく・ちょうふう)の父・玉国璋(ぎょく・こくしょう)が厳重に警戒した者。その頃、玉長風は救済金事件の共犯者たちを討伐。そして、黒幕の正体を暴いた留侯(りゅうこう)は、罰を受ける覚悟でその者を正殿に呼び出し…。
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第20話 (最終話) 運命
万いん霊(ばん・いんれい)は公主としての責任を全うすべく王宮に戻ることを決め、沈爻(しん・こう)は大切な人のために都に残ることを決意する。庫戎(こじゅう)の将軍・相龍(そうりゅう)は十二宮・機刹閣(きさつかく)の仇伯英(きゅう・はくえい)と手を組み、南朝の侵略を決行する。激しい戦いの中で、玉長風(ぎょく・ちょうふう)の脳裏には万いん霊との記憶がよみがえる。沈爻と玉長風は功労者となるが、万いん霊の婚姻が解消されることはなく…。
作品詳細
大金が盗まれた事件で朝廷から追われることとなった組織「天機十二宮」。その頭領の一人である沈爻(しん・こう)は、組織の汚名をすすぐため、警察組織である刑律司に潜り込もうと都にやってくる。街で出くわした刑律司の万いん霊(ばん・いんれい)の窮地を救った沈爻は、いん霊(いんれい)の幼馴染で刑律司をとりまとめる総捕頭の玉長風(ぎょく・ちょうふう)の目に留まる。いん霊(いんれい)は、十二宮の事件の咎で冷遇されている兄の潔白を明らかにしようと、皇帝の娘という身分を隠して刑律司となっていたのだった。いん霊(いんれい)を助けたことと、都で起きた事件の解決の一端を担ったことで、沈爻は晴れて刑律司の一員となる。いん霊(いんれい)は、何かと軽口を叩く沈爻が不愉快でならない。しかし、刑律司として共に都で起きる事件を解決していくうちに、新しい世界を見せてくれる沈爻に少しずつ惹かれていく。そんな二人の姿に、密かにいん霊(いんれい)を思い続けてきた長風は心中穏やかではない。そんなある日、長風は、かつて襲われた刺客と沈爻が親しげに話しているところを目撃してしまい…