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民初八行伝~正しき反逆者たち~
民初八行伝~正しき反逆者たち~
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民初八行伝~正しき反逆者たち~

それでも、信じるもの――。

2020年

字幕

予告編

  • エピソード
  • 作品詳細
  • 無料

    第1話 不可解な殺人事件

    民国初期、北京駅では神通(じんつう)の行首・八仙(はっせん)が八行(はっこう)と呼ばれる裏社会の異能者たちの話を少年らに聞かせていた。彼は20年間、十行者(じゅっこうしゃ)絵巻という名の至宝を所持する持巻人(ちけんじん)、すなわち八行の指導者の出現を待ちわびていた。その頃、日本留学を終えたばかりの鍾(しょう)家の養子・華民初(かみんしょ)は、北京行きの汽車の中で殺人事件に遭遇していた。

  • 第2話 現れた十行者絵巻

    清吟(せいぎん)別館で演劇指導を始めた華民初だが、殺人事件の容疑者として逮捕され、民初をかばおうとした愛新覚羅(あいしんかくら) 啓鳴(けいめい)も共に連行されてしまう。義姉の鍾瑶(しょうよう)が金を使って保釈させるが華民初は納得できない。そんな中、清吟別館で劇を演じた華民初は小道具のつもりで偶然手にした巻物を広げる。するとそれは十行者絵巻だった。

  • 第3話 拉致の目的

    華民初は自分を師兄と思い込んだ易陽(えきよう)の行首・希水(きすい)から八行のことを詳しく聞き出す。一方、仙流(せんりゅう)の行首・章羽(しょうう)は鍾瑶を拉致し、絵巻を探すために家を荒らしていた。その頃、北方政府の欒(らん)総統は企ての発覚を恐れ、司令の方遠極(ほうえんきょく)に苛立ちをぶつけていた。拉致に政府が関与しているとにらんだ華民初は助けを求めようと清吟別館に急ぐ。

  • 第4話 危険な賭け

    商女(しょうじょ)の行首・金繍娘(きんしゅうじょう)の手引きで火薬を入手した華民初は人質救出に乗り出す。千手(せんじゅ)の高弟・花谷(かこく)や、都の異端児・爵爺(しゃくや)も作戦に協力。章羽との約束の場である帝京大飯店にやってきた華民初は、人質と十行者絵巻を交換するためロシアンルーレットを提案する。その頃、希水は相棒となった柯書(かしょ)と共に地下水路の中に爆薬を仕掛けていたが…。

  • 第5話 八行会の日

    章羽の家で八行会が開かれる。納得できない章羽だったが、すでに全員が集まっていた。華民初は十行者絵巻を渡せば自分の役割は終わると思っていたが、そうではなかった。実は自分が八行の掟に背いて生まれた子だと知り、驚きを隠せない華民初。その上、次の持巻人のはずだった金繍娘から、またもや十行者絵巻を託されてしまう。

  • 第6話 たくましき人々

    暗殺事件の真相解明を求めるデモが続く。指導者の男が憲兵に襲われるのを見て止めに入った華民初は、逆に追い詰められてしまう。その頃、欒総統に呼ばれた章羽は八行を捕らえる策を提案したものの、その場で拘束される。一方、貧しい人々の共同体“紫禁城”を仕切る爵爺に助けられた華民初は、そこに暮らす人々のたくましさに希望を見出す。

  • 第7話 覚悟を決める

    戦闘機の調達を餌に欒総統から華民初と八行の通行許可証を入手した鍾瑶。だが欒総統も罠を仕掛けていた。その頃、八仙は華民初に八行との絆は生まれた時から運命づけられていると告げ、万山河(ばんさんが)絵巻を入手せよと促す。翌朝、華民初は鍾瑶に自分との婚約の件を問いただすが、そこに暗殺犯として捕まった学生たちが処刑されると知らせが入る。

  • 第8話 処刑当日

    処刑場襲撃を決めた華民初は黒紗(こくさ)の行首・一方(いつほう)に方遠極との一騎討ちを命じた他、それぞれの持ち味を生かした役割を与える。持巻人として、八行を解散させるまで責任を果たそうと決意する華民初。だが、抜け目のない欒総統は処刑を前倒しに。計画変更を余儀なくされた華民初は処刑当日、集まった民衆をあおって暴動を起こさせる。

  • 第9話 新たな地へ

    鍾瑶や希水の思いに応えられない華民初。一方、欒総統は全国に八行を指名手配し、彼らを追い詰めようとしていた。運命を悟った鍾瑶は、1人で旅立つことを華民初に手紙で告げる。その頃、職を解かれた方遠極は意気消沈していたが、ある人物の助言により昆明(こんめい)へと向かう。仙流と商女を解散させた華民初もまた昆明へ行くことに。

  • 第10話 昆明への旅

    昆明へ向かう途中、検問で素性がばれた華民初だが薛剣(せつけん)将軍の従妹・薛楓茗(せつほうめい)との即興芝居で何とか乗り切る。一方、方遠極はテン(てん)軍の高官・丁天賜(ていてんし)に気に入られ、今まさに力を発揮しようとしていた。その頃、千手の行首、秦蘭庭(しんらんてい)の元には薛楓茗の危機が伝えられる。華民初を含め一行が乗った汽車が襲われて…。

  • 第11話 遺言状を巡る思惑

    昆明には薛楓茗が所有する薛剣将軍の遺言状を巡って、軍の高官たちが集まっていた。その頃、鍾瑶は爵爺と共に秦蘭庭を訪ねていた。花谷から爵爺の素性と実力を知らされた秦蘭庭は興味を抱き、その力を試してみることに。一方、薛楓茗はテン軍高官の1人で薛剣将軍の遺言状を狙う饒杜君(じょうとくん)が差し向けた車で連れ去られ、その車を柯書が追っていた。

  • 第12話 危機脱出

    希水と共に易陽の地・三野坡(さんやは)にやってきた華民初だが、全く歓迎されない。掟を破った両親のことを責められた華民初は、むしろ掟が間違っていると主張する。そんな中、柯書から薛楓茗の危機を知った華民初は八行の行首たちに知らせを送り、急いで助けに向かう。だが希水は師兄の羲和(ぎか)によって三野坡に連れ戻されてしまう。

  • 第13話 母の秘密

    誰もが薛剣将軍の遺言状を狙う中、華民初は薛楓茗の警護に頭を悩ませる。そこに現れたのは易陽の毒に侵された方遠極。助けを乞う方遠極に、華民初は三野坡行きを決意する。その頃、鍾瑶は諦聴(たいちょう)の行首・六耳(りくじ)として易陽の前行首・柳軽(りゅうけい)に会っていた。柳軽から母の秘密を知らされ、動揺する鍾瑶。一方、方遠極は羲和の手当てを受けて…。

  • 第14話 裏切り

    柳軽から鍾瑶の正体とその母の邵郁(しょういく)が自分の両親の敵(かたき)であることを知らされた華民初は、鍾瑶の裏切りを許せない。十行者絵巻を奪った柳軽は鍾瑶と華民初を閉じ込めてしまう。その頃、方遠極は秘密裏に羲和を仕留め、次の任務に入ろうとしていた。希水のおかげで三野坡から抜け出した華民初たちは、薛楓茗の危機を知り千陽坊(せんようぼう)に急ぐ。

  • 第15話 内通者の存在

    鍾瑶から薛楓茗の居場所が漏れたのではと疑う華民初。鍾瑶は愛する華民初から疑いを向けられ深く悲しむ。仲間を集めた華民初は内通者がいることを告げるが、誰とは言わない。その頃、丁天賜の元に戻った方遠極は自分が遺言状を見つけると明言していた。とある質店を丁天賜の兵が捜索したと知った華民初は、同じ店を訪れた仲間を呼び出す。

  • 第16話 沈む三野坡

    丁天賜の兵が三野坡に向かったと知った華民初は、柯書とダムを崩す計画を立てていた。無謀な計画だったが、希水を助け出すためにはそれしかなかった。遺言状を持って三野坡にやってきた華民初は、丁天賜が十行者絵巻を欲しがるように仕向ける。こうして希水を逃がした華民初だが、ダムの水はすぐそこまで迫っていて…。

  • 第17話 薛剣将軍の遺志

    遺言状公開の日がやってくる。だが薛楓茗の椅子には爆弾が。爆弾を解除させるため、華民初は様子を見に来ていた丁天賜を人々の前に呼び寄せる。遺言状が読み上げられると、司令官たちは薛剣将軍の遺志に従って民に権力を返すと宣言。丁天賜も例外ではなかった。こうして一仕事終えた華民初に、万山河絵巻の在りかが知らされる。

  • 第18話 広州を牛耳る者たち

    広州へとやってきた華民初たち。ところが到着した途端、この地を牛耳るリョウ礼泉(りょうれいせん)と雲門(うんもん)の争いに巻き込まれ、華民初はその隙に何者かに拉致されてしまう。だが、それは意外な人物の計らいによるものだった。その頃、リョウ礼泉の社長・白錦(はくきん)は八行の1つである墨班(ぼくはん)に武器の製造を依頼しようとしていたが、あっさりと断られてしまう。

  • 第19話 企みの目的

    リョウ礼泉に捕まった希水は白錦から華民初のことで探りを入れられるが、負けずに白錦の目的を探ろうとする。その頃、リョウ礼泉の宝物庫に忍び込んだ花谷は、罠の毒針を受けて命からがら金鳴(きんめい)戯院に戻っていた。毒針が墨班の物だと知った華民初は、墨班が白錦に協力しているのかと疑い、墨班の行首・墨知山(ぼくちざん)に会いに行くことに。

  • 第20話 盤上の対戦

    “将軍百戦”という遊戯で対戦することになった華民初と白錦。華民初は白錦を足止めし、その間に柯書が希水を助けるという計画を立てていた。鍾瑶も華民初に合流し、危険はないかに見えたが、啓鳴は不安を拭えず雲門の郁歩堂(いくほどう)に助けを求める。白錦は希水と万山河絵巻を、華民初は墨班による武器提供を賭けて戦うことに。さらに郁歩堂が遊戯に参戦する。

  • 第21話 喜びもつかの間

    対戦に勝って万山河絵巻を手にした華民初。希水も戻ってくる。だがその頃、リョウ礼泉の精鋭たちは墨班の本拠地・墨(ぼく)城へ向かっていた。華民初は急ぎ郁歩堂に会い、同盟を持ちかける。同じ頃、墨城近くには方遠極の姿があった。リョウ礼泉を利用して墨城襲撃をもくろむ方遠極。華民初も柯書、希水と共に墨城へ入るのだが…。

  • 第22話 裏切り者の奇襲

    リョウ礼泉は墨城近くに迫っていた。彼らに協力していたのは墨城を知り尽くす男・馮本諾(ふうほんだく)。一方、華民初の元には鍾瑶が駆けつけていた。翌日、墨班の発明品を評価する連廊(れんろう)試験が開かれる。連廊主たちの容赦のない酷評に驚かされる華民初。だがリョウ礼泉がどこから攻めてくるのかいまだ分からずにいた。そんな中、試験会場に銃を持った馮本諾が現れる。

  • 第23話 父の志を継いで

    柯書の父・柯図(かと)が馮本諾と一騎打ちをすることに。自分で作った陶板で銃弾を受けようとする柯図。そんな柯図をあざ笑い、馮本諾は容赦なく銃を向ける。立ちすくむ一同の前で馮本諾は引き金を引き…。その後、華民初と希水は墨城を守り切る決意を新たにする。柯書は父の志を継ぎ、墨班が培ってきた知恵を頼りに城の守りを固める。

  • 第24話 墨城死守

    柯書の策が功を奏し、墨城はリョウ礼泉を退ける。その様子を方遠極が丘の上から忌々しげに見つめていた。彼の横には華民初の実父・華諭之(かゆし)の姿が。墨城を奪うどころか味方が全滅し、さらに広州の半分を郁歩堂に制圧された白錦は、華民初への怒りをあらわにする。その頃、広州では華民初を陥れようとする勢力が金繍娘に接近していた。

  • 第25話 それぞれの目的

    華諭之と方遠極の密談を聞いてしまった鍾瑶は、華民初の身を案じていた。墨班は解散するが、他の行には反逆者が出てしまう。その頃、啓鳴は本物の万山河絵巻を横取りする算段の最中だった。彼に加担してきた金繍娘は華民初を裏切ることをためらう。啓鳴の目的は清の復興だった。そんな彼らの思惑をよそに華民初は上海へと向かう。

  • 第26話 手ごわい相手

    希水を見捨てたことへの自責の念から酒浸りの日々を送る華民初。一方、新八行を立ち上げた方遠極は着々と勢力を伸ばしていた。密かに華諭之に接近した鍾瑶を責める華民初。だが鍾瑶は、裏切ったのは華民初のほうだと非難し、現実逃避せず目を覚ますよう促す。そんな鍾瑶が協力者として紹介した相手は、意外な人物だった。

  • 第27話 動き始めた闇

    章羽と手を組むことになった華民初だが、恵まれた環境で育ったために無欲であることが自分の弱点だと悩む。父・華諭之を何としても退けたい華民初。そんな華民初の背後には、闇に紛れて彼を見守る希水の姿があった。希水は章羽から密命を受けていた。持巻人を守り抜きたい希水。その頃、啓鳴も行動を起こし始めていた。

  • 第28話 失踪した持巻人

    完全に姿を消してしまった華民初。陰ながら見守ってきた希水は居所を突き止めようと章羽に詰め寄るが、彼も行方を知らずにいた。花谷や爵爺も持巻人が消えた理由が気になってたまらず、独自の方法で探し出そうと躍起になる。そんな中、方遠極が上海にやってくる。出迎えた新八行の行首たちに、方遠極は華民初と万山河絵巻の捜索を命じる。

  • 第29話 涙の再会

    ついに再会し、固く抱き合う華民初と希水。華民初は、上海に着いて以来、希水が陰から見守ってくれていたことを知る。九死に一生を得た希水は武術が使えなくなって無力だと告げるが、華民初は二度と離れまいと胸に誓うのだった。その頃、上海ではひどい食糧難が続いていた。調査に向かった華民初に方遠極の魔の手が迫る。

  • 第30話 黒幕の存在

    章羽と金繍娘は上海の有力者・陸小傑(りくしょうけつ)少帥を前に、万山河絵巻があれば食糧難も解決できると一芝居打つ。偽物の万山河絵巻を方遠極に奪わせ、彼こそが食糧危機の黒幕だと陸小傑に知らせるのが狙いだった。そんな中、八仙が率いていた神通が方遠極に投降する。方遠極は八行のうち、諦聴以外がそろったことを祝って皆の前で演説するが…。

  • 第31話 晴れの挙式

    鍾瑶と華民初の結婚が報じられる。希水は華民初に詰め寄るが、納得できる返事は聞き出せない。だが華民初も、そして鍾瑶も、胸を引き裂かれる思いに変わりはなかった。鍾瑶は方遠極を呼び出し、華民初に手出ししないことを条件に諦聴を投降させると告げる。こうして盛大な結婚式が挙げられるが、そこに方遠極が乗り込んでくる。

  • 第32話 明かされる計略

    諦聴の者たちが華民初の元に集まってきて、華民初を「地蔵」と呼んだ。面食らう華民初だが、それは鍾瑶が六耳の権限を華民初に譲ったことを意味していた。一方、方遠極に下った鍾瑶は万山河絵巻を差し出しながら、方遠極の生い立ちの秘密を語って聞かせる。衝撃の事実に、方遠極は華諭之への憎悪を募らせる。

  • 第33話 最後の戦い

    夏至の日がやってくる。決別した方遠極と華諭之が、それぞれ上海を混乱に陥れることを予想した華民初は、最後の戦いに挑む決意を語る。こうしてそれぞれが持ち場につく中、華民初は鍾瑶がいる方遠極の公館へとやってくる。不敵な笑みを浮かべて華民初の来訪を待っていた方遠極。華民初はまず鍾瑶の無事を確認しようとするが…。

  • 第34話 (最終話) 多くの犠牲の上に

    方遠極と対峙した華民初は、絵巻が持つ秘密を明かしながら、これまでの策略を語って聞かせる。敵を欺くため、周到に組み立てられた計画に言葉を失う方遠極。死闘の末、ついに決着がつく。最後の戦いを終え、これまで犠牲になった多くの人々を思い出す華民初。絵巻に浮かんだ文字から秘宝は上海にあると判明するが…。

作品詳細

民国時代初期。日本留学から帰国した華民初(か・みんしょ)は北京に向かう列車に乗っていた。車中で南方政府の使者の暗殺騒動に巻き込まれ、8つの特殊技能を武器に裏社会で生きてきた「八行(はっこう)」と名乗る異能の集団に出会う。八行は“十行者絵巻”を至宝としており、これを所有する者は「持巻人(ちげんじん)」と呼ばれ、八行を束ねる唯一の存在として八行を解散する権限を持っていた。20年前に表舞台から姿を消していたこの絵巻を、神通行の行首・八仙はどさくさに紛れて民初に託す。ひょんなことから八行のリーダーになってしまった民初は、裏社会で暗躍してきた八行を解散し、近代社会で生きていくための世話をする旅に出ることに。しかし、突然課せられたかに見えるこの重責は、偶然の産物ではなかった。幼い頃に両親を亡くし、豪商・鍾(しょう)家に引き取られて令嬢の鍾瑶(しょうよう)と義姉弟として育ってきた民初の出自もまた八行と深い関わりがあり…。

キャスト

オウ・ハオ タン・ソンユン ワン・ズーシュエン チン・ラン

スタッフ

[プロデューサー]チェン・カイコー[脚本]リン・ラオゴウ/チン・メイ[演出]ヤン・シュー/リウ・タン

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