家族の名において
やさしさは、たまに遠回り。
2020年
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第1話 幼き日の出会い
1999年夏。李海潮(リー・ハイチャオ)は妻を亡くし、男手一つで麺の店を切り盛りしながら愛娘の李尖尖(リー・ジェンジェン)を育てていた。そんな父娘の暮らす団地に、派出所に勤務する凌和平(リン・ハーピン)の一家が引っ越してくる。尖尖は和平の息子の凌霄(リン・シャオ)を気に入るが、凌霄は無口で、和平とその妻・陳ティン(チェン・ティン)の言い争う声が毎日のように団地中に響いていた。そんな中、海潮は賀梅(ハー・メイ)という女性とお見合いをすることに。賀梅は子秋(ズーチウ)という男の子を女手一つで育てていた。
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第2話 新しい家
娘の死に苦悩する陳ティン(チェン・ティン)の精神状態は悪化、家事も疎かになっていた。見かねた李海潮(リー・ハイチャオ)は凌霄(リン・シャオ)を食事に招き、凌霄は海潮の料理を食べて李尖尖(リー・ジェンジェン)とも仲よくなっていく。そんな中、賀梅(ハー・メイ)の母が重病で倒れ、子秋(ズーチウ)を海潮に預けることに。海潮は自分をパパと呼ぶよう優しく子秋を受け入れる。一方、凌霄が妹の写真を手元に残していたことを知った陳ティンは凌霄のせいで娘が死んだと罵り…。
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第3話 年頃の妹
2009年秋。李尖尖(リー・ジェンジェン)は高校生となり、高3の兄2人・凌霄(リン・シャオ)、賀子秋(ハー・ズーチウ)と一緒の高校に通うことになる。その日の夕食、尖尖はやっと生理が来たと家族に発表するが、男ばかりの食卓には微妙な空気が漂う。ある日、3兄妹はチンピラに絡まれていた尖尖のクラスの委員長・斉明月(チー・ミンユエ)を助け友達になる。斉明月の母親は熱心な教育ママだった。一方、凌和平(リン・ハーピン)に陳ティン(チェン・ティン)の母親である凌霄の外祖母から電話が入り…。
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第4話 母の襲来
凌霄(リン・シャオ)を訪ねて陳ティン(チェン・ティン)が高校へやってくる。陳ティンは凌霄に妹ができたことを伝えるが、李海潮(リー・ハイチャオ)を家政婦呼ばわりする陳ティンに凌霄は怒りが爆発、海潮は自分の実の父親も同然だと言い残して出ていく。凌霄と陳ティンのやり取りを見ていた李尖尖(リー・ジェンジェン)と賀子秋(ハー・ズーチウ)はそれぞれ複雑な気持ちを抱く。そんなある日、陳ティンの母親である凌霄の外祖母が、陳ティンと再婚相手の娘で凌霄とは異父兄妹である小橙子(シャオチョンズ)を連れて麺館へとやってくる。
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第5話 父さんの涙
陳ティン(チェン・ティン)は小橙子(シャオチョンズ)と凌霄(リン・シャオ)を近づけるため毎日のように麺館に小橙子を連れてくるようになり、李尖尖(リー・ジェンジェン)は不機嫌に。賀子秋(ハー・ズーチウ)の誕生日、子秋に思いを寄せる斉明月(チー・ミンユエ)は腕時計をプレゼントする。家では子秋の誕生日の食事会が開かれるが、その席で叔母の賀蘭(ハー・ラン)が子秋に説教してしまう。心を痛めた李海潮(リー・ハイチャオ)は酒に酔い、子供に対する思いを吐露するのだった。ある日、小橙子が尖尖の家へ凌霄を探しにやってきて・・・。
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第6話 小兄の不安
凌霄(リン・シャオ)は毎日、放課後になると入院する小橙子(シャオチョンズ)に付き添っていたため李尖尖(リー・ジェンジェン)は憂鬱だったが、凌霄は優しく尖尖を慰める。その後、ようやく小橙子も退院、陳ティン(チェン・ティン)と小橙子はシンガポールへ戻るのだった。久しぶりに平穏が戻り、尖尖は凌霄が応募した木彫りコンテストで金賞を受賞、李(リー)・凌(リン)一家は例年のように家族水入らずでにぎやかな年越しを過ごす。そして新年、尖尖のクラスに子役スターの唐燦(タン・ツァン)が編入してくる。
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第7話 招かれざる客
親知らずが痛む李尖尖(リー・ジェンジェン)は凌霄(リン・シャオ)に連れられ歯医者へ行くが、あまりの恐怖でパニック状態に。そんな尖尖を凌霄は優しく励まし、尖尖は無事に抜歯を済ませる。その頃、賀子秋(ハー・ズーチウ)の実父の趙華光(チャオ・ホアグアン)がまたも学校にやってきて子秋のバスケ仲間に差し入れをする。激怒する子秋を見た斉明月(チー・ミンユエ)は心配になり尖尖と凌霄に相談するが、お節介だと子秋を怒らせることに。一方、李海潮(リー・ハイチャオ)のもとにもついに趙華光から連絡が入り…。
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第8話 よそ者がかき乱す
趙華光(チャオ・ホアグアン)は李海潮(リー・ハイチャオ)のもとを訪れ、金と引き換えに賀子秋(ハー・ズーチウ)を引き渡すよう迫るが、海潮は応じなかった。そんな折、海潮麺館の料理にゴキブリやハエが入る事件が多発、更に客が食中毒を起こして店は一時営業停止に。趙華光が黒幕と感じた子秋は不安を抱える。ついに大学受験のための統一試験の日が到来、凌霄(リン・シャオ)と子秋は実力を発揮し、海潮も今後を考え店を拡張することを決める。
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第9話 不幸は重なる
外祖母が運ばれた病院で陳ティン(チェン・ティン)の帰国を待つ凌和平(リン・ハーピン)や凌霄(リン・シャオ)たちだったが、陳ティンを乗せた夫の車が交通事故に遭い、陳ティンが重体という知らせが入る。外祖母も死亡し、凌霄は急遽、陳ティンのいるシンガボールへ向かうことに。一方、学校では李尖尖(リー・ジェンジェン)が階段から突き落とされる事件が起き、李海潮(リー・ハイチャオ)も過労で倒れてしまう。賀子秋(ハー・ズーチウ)は尖尖のケガが趙華光(チャオ・ホアグアン)の仕業ではないかと疑い不安を募らせる。
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第10話 大人になる瞬間
賀子秋(ハー・ズーチウ)は李海潮(リー・ハイチャオ)と凌和平(リン・ハーピン)に、北京の大学は受験せずイギリスに留学すると告げる。海潮の体を思いやり経済的な負担を減らしたい一心だった。一方、シンガポールで母親に付き添っている凌霄(リン・シャオ)も伯父から現実を告げられ、ある決断を下し帰国する。何も知らない李尖尖(リー・ジェンジェン)は凌霄が帰ってきたことに大喜びするが、その夜、互いの決断を伝え合った凌霄と子秋が大ゲンカしたことで、すべてを知ってしまい…。
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第11話 距離と時間に抵抗して
凌霄(リン・シャオ)と賀子秋(ハー・ズーチウ)の決断を受け入れられない李尖尖(リー・ジェンジェン)は家を飛び出して母方の外祖母の家で夏休み中を過ごすと宣言。尖尖がいない中、凌霄はシンガポールへ、子秋はイギリスへと旅立つのだった。そして新学期、尖尖は改めて2人の兄が去ったことを痛感、つらい気持ちを李海潮(リー・ハイチャオ)に吐露する。その後、時は流れ、尖尖は高校を卒業して地元の大学で彫刻を学び、多忙な日々を過ごしていた。
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第12話 突然の再会
2019年、凌霄(リン・シャオ)がシンガポールから帰国する。突然の帰国に李海潮(リー・ハイチャオ)や凌和平(リン・ハーピン)は喜びを隠せない。その頃、何も知らない李尖尖(リー・ジェンジェン)は彫刻が一等賞を受賞したため、一緒にアトリエを開いている杜鵑(ドゥー・ジュエン)の待つ展示会場へ。ところが会場で転びそうになり、受け止めた男性のことを痴漢と勘違いしてしまう。派出所でその男性と顔を合わせると、密かにイギリスから帰国していた賀子秋(ハー・ズーチウ)だった。
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第13話 向かいの部屋
斉明月(チー・ミンユエ)は李尖尖(リー・ジェンジェン)を無理やり歯医者に連れていく。おびえる尖尖の緊張を和らげ、治療したのは凌霄(リン・シャオ)だった。だが、どう接していいか分からない尖尖はそそくさと病院を後にする。その頃、賀子秋(ハー・ズーチウ)は尖尖の向かいの部屋に荷物を運び込むが、シャワー中に凌霄のために同じく部屋を借りた斉明月が入ってくる。一方、木彫りの注文をもらった尖尖は、雨の中オープン前のカフェを訪ねるが…。
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第14話 遠い親戚との接し方
2人の兄・凌霄(リン・シャオ)と賀子秋(ハー・ズーチウ)が向かいに引っ越してくることになり戸惑いを隠せない李尖尖(リー・ジェンジェン)。ひとまず遠い親戚と思って接することに決め、凌和平(リン・ハーピン)の誕生日会に2人を誘う。その日、子秋はひと足先に麺館に戻り、李海潮(リー・ハイチャオ)と久しぶりの再会を果たす。一方、長年SNSで交流してきた“燃(ラン)”から尖尖に付き合おうというメッセージが送られてくる。そして夜、和平の誕生日を祝うため久しぶりに家族5人で食卓を囲み…。
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第15話 兄たちの過干渉
まだ顔も知らないネット友達の“燃(ラン)”と付き合うことにした李尖尖(リー・ジェンジェン)。凌霄(リン・シャオ)と賀子秋(ハー・ズーチウ)は燃が尖尖に下心を抱いていると心配し、子秋がプレオープンさせたカフェで尖尖と燃を会わせようとするが、燃はカフェに来る途中でインスピレーションが湧いたと創作のために家に帰ってしまう。尖尖はやたらと干渉してくる兄たちに戸惑いを隠せなかった。そんな中、斉明月(チー・ミンユエ)は燃のSNSから尖尖と燃が会っていると気づき…。
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第16話 二度目の反抗
李尖尖(リー・ジェンジェン)と燃(ラン)は麺館にいた。その夜、尖尖と凌霄(リン・シャオ)、賀子秋(ハー・ズーチウ)は実家に行き、2人の父親と食卓を囲むが、凌霄と子秋が尖尖に燃と別れるよう迫る。激怒した尖尖は2人がいなくても十分幸せで、2人は実の兄でもないと言い放ったため、凌霄は先にマンションに帰ってしまう。翌日、子秋は尖尖に朝食を作りに来るが、凌霄は尖尖の歯の治療を同僚の馮希希(フォン・シーシー)に任せる。一方、凌和平(リン・ハーピン)のもとに陳ティン(チェン・ティン)から電話がかかってきて…。
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第17話 雨降って地固まる
スーツケースを持った凌霄(リン・シャオ)に遭遇した李尖尖(リー・ジェンジェン)は、凌霄がシンガポールに帰ると勘違いし、必死に引き止める。凌霄は尖尖の本音が聞けたことを喜ぶ。一方、賀子秋(ハー・ズーチウ)はバイクを運転中、木に衝突してしまう。病院に到着した尖尖だったが、唐燦(タン・ツァン)の悪い冗談で子秋が死んだと勘違いし、大泣きする。子秋は命に別状はなかったものの、血中から大量の精神安定剤の成分が検出され…。
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第18話 2学年下の後輩
凌霄(リン・シャオ)の不眠症を改善するため、李尖尖(リー・ジェンジェン)は斉明月(チー・ミンユエ)と凌霄の寝室を模様替えする。賀子秋(ハー・ズーチウ)が退院し、尖尖たちは退院を祝って火鍋パーティーを開く。わだかまりも解け、すっかり元の仲よしに戻った3兄妹だったが、お酒に酔った尖尖が凌霄の携帯にかかってきた電話に出てしまう。かけてきたのは小橙子(シャオチョンズ)だった。尖尖は凌霄がシンガポールの母親と妹にウソをついて帰国し、歯医者に就職したことを知り…。
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第19話 シンガポールの呪縛
凌霄(リン・シャオ)が一度シンガポールに帰ることになり、李尖尖(リー・ジェンジェン)は不安だった。デートでもうわの空の尖尖に燃(ラン)はキスしようと提案。賀子秋(ハー・ズーチウ)は外叔母の賀蘭(ハー・ラン)と再会するが、賀蘭の夫はガンを患っており、治療費を貸してほしいと頼まれる。一方、凌霄はシンガポールに帰る日、斉明月(チー・ミンユエ)に告白される。凌霄の帰国を待ちわびていた陳ティン(チェン・ティン)だったが、凌霄がリュック1つで帰ってきたことでヒステリーを起こし、凌霄の携帯を壊してしまう。
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第20話 辛苦の味
賀子秋(ハー・ズーチウ)は荘北(ジュアン・ベイ)から指摘されたことで、少しずつ李尖尖(リー・ジェンジェン)を意識し始める。その尖尖はシンガポールにいる凌霄(リン・シャオ)と連絡が取れずにヤキモキしていたが不安は的中。戻る予定だった日に凌霄は現れなかった。翌日、尖尖と子秋は尖尖の母親の21回忌のため実家に戻る。法事を終え尖尖は酔い潰れるが、その頃、凌霄がようやくシンガポールから帰国し、焼香を済ませすぐに尖尖に会いに行く。
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第21話 禁断の愛!?
凌霄(リン・シャオ)が好きだという高校の2学年下の後輩が自分だと知った李尖尖(リー・ジェンジェン)。凌霄は尖尖に結婚して正式な家族になりたいと告白する。アトリエに避難した尖尖は、杜鵑(ドゥー・ジュエン)に実は燃(ラン)にフラれてしまったことを報告。一方、賀子秋(ハー・ズーチウ)は燃から尖尖と別れた話を聞き、荘北(ジュアン・ベイ)に尖尖にアタックすると宣言、どう尖尖と接すればいいか相談する。その頃、凌和平(リン・ハーピン)に賀梅(ハー・メイ)の居場所を調べてもらった李海潮(リー・ハイチャオ)は賀梅の経営する美容サロンを訪れるが…。
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第22話 母の消息
賀子秋(ハー・ズーチウ)は李海潮(リー・ハイチャオ)に李尖尖(リー・ジェンジェン)が彼氏と別れたことを報告し、尖尖と結婚したいと告げる。その頃、尖尖は先に実家の屋上にいたが、凌霄(リン・シャオ)も戻ってきており、凌霄との交際については考えてみると伝える。だが、凌霄と入れ替わりに戻ってきた子秋から告白され、尖尖の頭はパニックに。翌朝、海潮は子秋に、高3の夏に賀梅(ハー・メイ)が借金を返しに麺館を訪れ、今は再婚して子供がおり、市内で美容サロンを経営していることを告げる。
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第23話 決別
賀子秋(ハー・ズーチウ)が仕事を終えると店には賀梅(ハー・メイ)が来ていた。賀梅は老後の世話を子秋に頼むことはないと告げる。子秋は親子の縁は切れたと化粧鏡を賀梅に渡すのだった。一方、李尖尖(リー・ジェンジェン)はずっと連絡がつかずにいた斉明月(チー・ミンユエ)を訪ねるが、尖尖が凌霄(リン・シャオ)だけでなく子秋からも告白されたと聞いた斉明月は怒りが爆発し、結局ケンカ別れになってしまう。そんな中、尖尖の作品が海外のクライアントに評価され…。
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第24話 トキメキの瞬間
賀子秋(ハー・ズーチウ)は、李尖尖(リー・ジェンジェン)が高3の時に階段から落ちたのは自分で転んだだけで、趙華光(チャオ・ホアグアン)の仕業ではないことを知り動揺する。麺館を訪れた賀梅(ハー・メイ)は、子秋のカフェの経営状況がよくないことを見抜いていて、李海潮(リー・ハイチャオ)に友人を紹介するので経営のアドバイスを受けるよう告げる。一方、唐燦(タン・ツァン)は母親の誕生日にプレゼントを用意するが、母親の仕打ちに落ち込んでしまう。尖尖は唐燦に仕事を変えることを勧めるが…。
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第25話 挫折と嫉妬
シェアルームに戻った斉明月(チー・ミンユエ)は李尖尖(リー・ジェンジェン)と仲直りし、凌霄(リン・シャオ)からは自分への感情は愛ではないと分析される。杜鵑(ドゥー・ジュエン)の彼氏の周ミャオ(ジョウ・ミャオ)はメディアに尖尖を取材させることに。尖尖は大げさな記事が少し憂鬱だったが、杜鵑の手前、何も言えなかった。帰宅した尖尖は、唐燦(タン・ツァン)と斉明月が自分たちに引き換え尖尖は順調で羨ましいと話しているのを耳にし、外でスイーツをヤケ食いする。そこへ凌霄が現れ…。
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第26話 俺に同情するな
陳ティン(チェン・ティン)から凌霄(リン・シャオ)に電話がかかってくる。陳ティンは李尖尖(リー・ジェンジェン)を電話口に呼び、少し話をする。尖尖は陳ティンと小橙子(シャオチョンズ)から嫌われるのではないかと心配になるのだった。一方、賀子秋(ハー・ズーチウ)の店に羅紅(ルオ・ホン)が訪ねてくる。子秋は羅紅が賀梅(ハー・メイ)の同僚だと覚えており、協力を拒否する。そんな子秋はキャッシングで現金を引き出し、スタッフに給料を支払っていることを尖尖に知られてしまい…。
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第27話 兄妹三人のアンバランス
李尖尖(リー・ジェンジェン)が密かに兄2人に告白された悩みをつづったSNSが注目を浴びてしまう。特殊な家庭環境から、みんな尖尖だと気づき、凌霄(リン・シャオ)と賀子秋(ハー・ズーチウ)も互いが尖尖に好意を寄せていることを知る。凌霄から尖尖と付き合っていると告げられた子秋はショックを受け、尖尖を避け始める。一方、凌霄は尖尖とのデートで大学へ行き一緒に願い事をする。凌霄は尖尖に子秋とは少し距離を置くよう念を押し…。
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第28話 暗闇のトンネル
凌和平(リン・ハーピン)は凌霄(リン・シャオ)を漢方医院に付き添わせる。凌霄が不安障がいと不眠症を患っているため和平がウソをついて息子を医者に診せたのだった。賀子秋(ハー・ズーチウ)を放っておけない李尖尖(リー・ジェンジェン)は、作品の版権を売った前払い金を貸そうとするが、更に子秋を傷つけてしまう。一方、尖尖に問いただされた凌霄はシンガポールでの出来事を話す。あまりに絶望的なシンガポールでの日々を聞いた尖尖は心を痛め…。
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第29話 親の不条理
賀梅(ハー・メイ)は麺館へ行って李海潮(リー・ハイチャオ)に会い、5年前に趙華光(チャオ・ホアグアン)は息子をもうけ、自分に従わない賀子秋(ハー・ズーチウ)を見捨てたことを伝える。趙華光の連絡先を聞いた賀梅は、息子として得るべき分を子秋に渡すよう脅す。その頃、子秋は大金が振り込まれたというメッセージを受信し、趙華光に電話すると、家を飛び出してしまう。凌霄(リン・シャオ)と李尖尖(リー・ジェンジェン)はサロンの入り口で子秋を見つけ、海潮と賀梅もサロンへと急ぐ。
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第30話 父からの言葉
賀梅(ハー・メイ)を見た賀子秋(ハー・ズーチウ)は、怒りを爆発させる。子秋には趙華光の要求を拒みイギリスから帰国するという選択肢があったが、何一つ成し得ていなかったため、バイトで貯めたお金で帰国後にカフェをオープンし、李尖尖(リー・ジェンジェン)と李海潮(リー・ハイチャオ)の面倒を見ようとしたのだ。この件について話をしようとしない子秋に、当時の賀梅の苦労を知る李海潮は事情を告げることを決める。子秋の一件で賀梅は体調を崩してしまい…。
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第31話 女子たちの決意
唐燦(タン・ツァン)は仕事のオファーが入ったと李尖尖(リー・ジェンジェン)と斉明月(チー・ミンユエ)に知らせる。斉明月は、荘北(ジュアン・ベイ)に好きだと告白されたと打ち明けるが、唐燦は知っていたと強がる。斉明月の母は娘が安心して公務員試験を受けられるようアモイに家を買おうと独断で手付金を支払ってしまう。これに斉(チー)家の父娘は驚き、協力して母を説得しようとする。一方、唐燦は、オファーはヒロイン女優が演じられないシーンだけを補う代役だと知り…。
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第32話 ラスボス再降臨
凌霄(リン・シャオ)と李尖尖(リー・ジェンジェン)の前に突然、陳ティン(チェン・ティン)が小橙子(シャオチョンズ)を連れて現れる。陳ティンは凌霄に帰国することを知らせていなかったばかりか、凌霄の職場にも押しかけてしまう。一連の母親の行為に凌霄は疲れ果て、尖尖も自分に対する凌霄の態度に不安を募らせる。一方、賀梅(ハー・メイ)は妹・賀蘭(ハー・ラン)の夫の入院先を訪ね、賀蘭と再会。病院を後にしたところで、冬冬(ドンドン)がいなくなったと連絡を受け、賀梅は李海潮(リー・ハイチャオ)と凌和平(リン・ハーピン)に協力を仰ぐ。
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第33話 残りの欠片
夫と娘に内緒で家を購入しようとした斉明月の母だったが、2人の大反対に遭い、夫は家を買えば離婚すると宣言する。陳ティン(チェン・ティン)と小橙子(シャオチョンズ)を交え凌霄(リン・シャオ)の誕生日パーティーが開かれるが、その場はぎこちない雰囲気に包まれていた。凌霄が帰宅すると、李尖尖(リー・ジェンジェン)と賀子秋(ハー・ズーチウ)が心を込めて誕生日を祝う。一方、李海潮(リー・ハイチャオ)は子供を大切にする賀梅(ハー・メイ)が子秋を置き去りにしたことが解せないでいた。海潮は賀梅を訪ね当時のいきさつを尋ねる。
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第34話 初めての反抗
母の真実を知った賀子秋(ハー・ズーチウ)。捨てられたわけではないと知る一方で、母が経験した苦労を思い胸が苦しくなるのだった。斉明月(チー・ミンユエ)の母親は家の購入を諦めきれず娘のもとを訪れる。斉明月は全く公務員試験の準備をしておらずベッドの下からは大量の缶ビールが。唐燦(タン・ツァン)を責める母を見た斉明月はついに爆発し、大学入試でわざと不合格になったと暴露、勇気を出して北京への赴任を申請するのだった。
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第35話 困った妹
陳ティン(チェン・ティン)はシンガポールに戻る気がないことを凌霄(リン・シャオ)に告げ、小橙子(シャオチョンズ)の反対を押し切って近所に部屋を借りる。凌霄は、小橙子が大学受験を終えてから引っ越すべきだと主張し、陳ティンと大ゲンカになってしまう。残された小橙子は落ち込み、ホテルに戻れないでいたが、酔っ払いに絡まれたところを賀子秋(ハー・ズーチウ)に助けられ、李尖尖(リー・ジェンジェン)のもとに身を寄せることに。そんな中、子秋のカフェに賀梅(ハー・メイ)が訪ねて来て…。
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第36話 息子の叫び
凌霄(リン・シャオ)が睡眠障がいだと陳ティン(チェン・ティン)に告げた凌和平(リン・ハーピン)は、凌霄の苦悩を理解し李尖尖(リー・ジェンジェン)との仲を裂かないでほしいと頼む。凌霄は陳ティンに尖尖と結婚したい気持ちを伝えるが、母が李(リー)家を嫌っていることを知っている小橙子(シャオチョンズ)は尖尖に、母は簡単に納得しないと忠告するのだった。そんな中、尖尖の代表作“屈託なき三者”が羽飛(ユーフェイ)の盗作だと疑われる騒動が起きる。落ち込んだ尖尖は早めに帰宅するが、家の前で陳ティンたちに遭遇し…。
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第37話 1枚の写真
李尖尖(リー・ジェンジェン)は作品がオリジナルであると証明するため“屈託なき三者”のモデルとなった写真を捜すことに。データは見つからなかったが、当時3枚プリントし兄妹3人でそれぞれ1枚ずつ持っていたのだ。尖尖の1枚は兄2人が海外に発った時に土に埋めてしまい、今ではその場所に高層ビルが建っていた。凌霄(リン・シャオ)の分は陳ティン(チェン・ティン)が破り、賀子秋(ハー・ズーチウ)の1枚だけはイギリスの趙華光(チャオ・ホアグアン)の家に。子秋は仕方なく趙華光に電話をかけるが…。
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第38話 新しい私たち
李尖尖(リー・ジェンジェン)は、唐燦(タン・ツァン)を女優になるべきだと励ます。オーディションに臨んだ唐燦は演技が評価され、荘北(ジュアン・ベイ)も喜ぶのだった。斉明月(チー・ミンユエ)は両親の仲を取り持とうとするが父親の意志は固く離婚を押し切る形に。落胆する母親に斉明月が寄り添ったことで母娘の心は近づき、母親も徐々に娘を理解し始める。一方、盗作疑惑がネット上でにぎわい続ける中、盗作の証拠は見つからないと判断した周ミャオ(ジョウ・ミャオ)は、尖尖が盗作したと決めつけ…。
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第39話 父さんのロマンス
李海潮(リー・ハイチャオ)と賀梅(ハー・メイ)が書店でデートをすると知った李尖尖(リー・ジェンジェン)。賀子秋(ハー・ズーチウ)を連れてこっそり父たちの後をつける。子供たちに見つかると賀梅はあっさりとデートだと認め、尖尖は諸手を挙げて賛成、子秋も内心では2人の縁を喜ぶのだった。一方、子秋は病院に行き趙華光(チャオ・ホアグアン)と話し合って写真のデータを手に入れる。そんな中、陳ティン(チェン・ティン)は馮希希(フォン・シーシー)を食事に招待し凌霄(リン・シャオ)との仲を取り持とうとするが、激怒した凌霄は席を離れ…。
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第40話 (最終話) 家族の名において
馮希希(フォン・シーシー)は陳ティン(チェン・ティン)に凌霄(リン・シャオ)と李尖尖(リー・ジェンジェン)の絆の強さを伝え、尖尖が書いた文章がSNSにアップされ注目されたことを伝える。凌霄を苦しめた過去を振り返り自分を責めた陳ティンは、凌霄に遺書を書いて自殺を図るが、幸いにも漁師に助けられるのだった。1か月後、小橙子(シャオチョンズ)とシンガポールに帰ることに決めた陳ティンは、正式に尖尖に凌霄を託し、尖尖も凌霄を幸せにすることを誓う。
作品詳細
血のつながっていない3人兄妹の長男・凌霄(ソン・ウェイロン)、次男・賀子秋(チャン・シンチョン)、長女・李尖尖(タン・ソンユン)は、それぞれ幼少期のトラウマを抱えながら、李尖尖の父の李海潮(ドゥー・ソンイエン)と、凌霄の父の凌和平(チャン・シーリン)のもとで元気に育っていた。本当の家族以上に支え合ってきた3人の兄妹だったが、2人の兄が高校を卒業した後、とあることがきっかけで離れ離れになってしまう。9年後、2人の兄と再会した李尖尖は、兄妹として失われた時間を取り戻そうとするが、兄たちに想いを寄せられ、次第に自分の恋心に気付くようになる。互いを思い合う若者たちが、実の家族との関係を見つめ直しながら、新たな愛と家族の形を探していく。