モンスター
これは怪物同士のゲームである
2024年
- エピソード
- 作品詳細
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第1話 悪意の所在
神波亮子(趣里)は大草圭子(YOU)が所長を務める「大草圭子法律事務所」に現れ、「弁護士をやってみることにした」と言い出す。素性もわからない亮子に、若手弁護士・杉浦義弘(ジェシー)は戸惑いを隠せない中、大草はあっさりと受け入れてしまう。 さらに亮子は自殺教唆の罪で起訴された塩屋遼(萩原利久)の弁護に立候補。彼は自殺未遂の過去がある交際相手の川野紗江(藤吉夏鈴)に「死ね」とメッセージを送ったという。杉浦は新人には無理だと進言するが、大草から命じられ亮子をサポートすることに。接見した塩屋は、自殺した紗江への謝罪を口にし、むしろ自分が死にたいと思っていたと話す。亮子は紗江の周囲に話を聞きに行くが、被告の弁護人である亮子に耳を傾けるはずもなく、八方塞がりになった亮子は思いもよらぬ行動に出る。
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第2話 嘘と選択
女性アイドルグループ『ハッピー☆ラビット』の古参ファンだという寺田晃司(本多力)が事務所を訪れ、ライブ会場を出禁になったと杉浦(ジェシー)に泣きつく。その直後、寺田の推しであるシホ(なえなの)が手がけた新曲の歌詞が、すでに発表されている楽曲に酷似していると指摘され、事務所社長の益岡伸也(津村知与支)が亮子(趣里)に助けを求め、やってくる。盗作被害を訴えたのは、シホの元所属事務所社長の黒川正博(山中聡)。実際、2つの曲の歌詞はそっくりだがシホは盗作はしていないという。しかし、黒川は本人と所属事務所を著作権侵害で提訴するとマスコミに発表する。批判的なコメントも次々と寄せられ、絶体絶命のピンチに追い込まれるシホ。一方で亮子は寺田の元を訪ね、勝利のピースを掴み取るため“誠意を見せる”ことに…。
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第3話 幸せの形
日本有数の企業の跡取り息子・五条和彦(渋谷謙人)が、妻の亜佐美(佐津川愛美)を連れてやってくる。和彦が無精子症であることから、和彦と同じ東大卒の男から精子提供を受けて妊娠。しかし、その男の経歴はでたらめで、精子提供を受けた別の女性が訴えを起こしたのだ。事実を知られたくない和彦は自らの情報が出ないよう、亮子(趣里)にその男を弁護し示談でおさめてしてほしいと依頼する。亮子から一任された杉浦(ジェシー)は、問題の男・斉藤文哉(佐藤寛太)に示談を持ちかけるが、斉藤は拒否。聞けば、原告の長岡茉由(吉本実憂)は、斉藤の経歴詐称に気づいていたという。茉由の言動に違和感を覚え調べると、意外な素顔が明らかになる。一方、和彦の身勝手な決断で中絶を迫られるが、どうしても産みたい亜佐美はある秘密を打ち明けて…。
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第4話 空気の行方
名門大学のサッカー部で体罰が横行していると週刊誌に掲載され、それが、部員Aと名乗る人物による告発とあって部内は騒然。杉浦(ジェシー)の元同級生でサッカー部コーチの甘利弘樹(佐野岳)が、亮子(趣里)に相談したいとやって来る。時を同じくして部員たちが、厳しい練習の数々は体罰だったとし、大学を提訴するという動画を配信。理事長は亮子に、体罰がなかったことの証明と部員Aの特定を依頼する。集団訴訟を起こしたのは神宮寺和也(夏生大湖)たち3年生の部員だったが、スポーツ特待生の武田大樹(本田響矢)だけは参加していなかった。サッカー部の実態を知りたい亮子は杉浦を連れてなぜか街コンへ潜入。さらに、高校時代に武田と神宮寺のチームメイトだった古賀勇作(大知)から2人の過去の因縁に関して話を聞き出す。
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第5話 信じたいもの
アメリカの資産家の娘・エマ(秋元才加)が、日本のクリニックを提訴したいと亮子(趣里)を頼って来日。エマの亡き父・マサル(石橋凌)はがんを患い、日本の富裕層向けクリニックで高額な費用をかけて治療を受けたが効果はなく、絶望したマサルは全ての治療を拒否し亡くなってしまった。エマは、クリニックがインチキな治療をしたことで父を死に追いやったことを証明してほしいと亮子に依頼。クリニックは前院長の息子が富裕層向けに改革し大成功を収めたというが…。亮子が実態を探ろうと考えていると、突然、杉浦(ジェシー)が腹痛を訴え思わぬ形で潜入に成功する。亮子はクリニックの顧問弁護士と話し合いを進めるが、相手の対応に違和感を覚える。数日後、クリニック側の弁護士交代を知らせに事務所にやってきたのは…亮子の父親だった。
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第6話 変わらないもの
12年ぶりに再会を果たすと同時に法廷で争うことになった亮子(趣里)と粒来(古田新太)。複雑な親子関係の2人の対決に不安を覚える杉浦(ジェシー)に対し、亮子は楽しみにしている様子。相手は百戦錬磨の最強弁護士。亮子は、治療が適切だったかを証明するのは難しいと考え、看護師の梶田素子(島田桃依)がマサル(石橋凌)をたぶらかして多額の遺産をだまし取ったことを証明しようとする。唯一、素子の世話になった杉浦だけはその方針に難色を示すが、前院長によれば、過去にも患者とお金にまつわるトラブルがあったという。杉浦は素子が悪女だとは思えず、真実を見極めようと再びクリニックに入院するが…。 一方、亮子はマサルが密かに遺言書を書き換えていたことが気になり、遺言書を作成者した人物の捜索を城野(中川翼)に依頼する。
作品詳細
常識にとらわれず、感情を排除して相手と向き合う。モンスター弁護士・神波亮子が、さまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に向かう異色のリーガル・エンターテインメント!物事の本質を見抜き、独自の解釈のもと裁判を掻き回す型破りなモンスターだからこそ、人間が訳もなく悪意に満ちてしまうモンスターになる瞬間を見逃さず、冷静に事件を解決に導き、周囲の価値観を覆しながら影響を与えていく。